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入院で感じた不安と支えてくれた人たち

私が乳がんで入院したのは22歳のときでした。突然倒れ救急車で運ばれ入院。入院期間はそんなに長くはなかったのですが、自分が物心ついて初めての経験だったので、表現できない不安が襲ってきました。
入院先の病院は私が生まれた所です。なじみはあるけど、ここへ戻ってくるとは思っていませんでした。
数日間安静にしていたものの、仕事に対しても焦り、今後の生活も気になり落ち着いていられませんでした。友人がお見舞いに来てくれるものの、みんな健康でいいなと劣等感すら感じるようになりました。
そんなとき、話せるようになった人たちがいました。まずは看護師さん。いつも丁寧に接してくれて、私に一番親身に接してくれた看護師さんは特に母親のような人でした。気さくな姿に心を癒されました。
次に、入院患者さんです。何名かと話すようになって、確かに傷のなめ合いだったのかもしれません。それでも、不安を抱え合っている者同士の言葉は支えとなりました。
あのとき、一人だったらどうなっていたかと思うと不安でなりません。しかし、一人ではない、そう思えた瞬間でした。