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救急搬送を受け入れる病院探しの難しさ

母の癌の症状が悪化して救急車を呼んだ時のことです。救急隊が自宅に到着したまではスムーズでした。しかし、救急隊員が搬送先の病院を見つける苦労は、尋常ではありません。深夜だった事も原因でしょうか。お世話になったことのある病院に問い合わせてみましたが、回答は「NG」でした。

 

数時間が経過し、ようやく「行き場」を得た母を乗せた救急車は深夜の街を走り抜けます。病院は受け入れ態勢を準備し、急患である母を受け入れてくれました。家族としてはホッと一息です。後で聞いた話ですが、急患を受け入れてくれる病院を探すのは難しくなる一方という事です。

 

高齢化が進み急患が増える一方、病院の空室数は限られています。急患で搬送された高齢者が、病院から受け入れを拒否された例も少なくありません。病院で拒否されてしまうと、自宅へ帰る時には介護タクシーを使わなくてはなりません。

 

物悲しい現実です。母の場合は不幸中の幸いでした。今後もこうしたケースは増えると思います。解決策があることを切に願います。