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まさか自分が精神疾患になるなんて

タイトルの通り、私は精神疾患持ちです。双極性障害2型です。

軽躁状態(異常に元気な状態)とうつ状態を繰り返す病気です。

現在は多くの方が心の病にかかる時代になってきましたが、精神疾患への偏見はまだ強く残っていると思います。そんなことを言っている私自身も自分が心を患うとは思えず、双極性障害を受け入れるのには時間がかかりました。どうしても精神疾患=心の弱い人がなるものだと思っていたからです。でも私の症状は双極性障害にピタリと当てはまっていました。とても悲しかったです。

そんな私でしたが、今はもう病気を受け入れています。

精神疾患持ちの方々にとって病気を改善させる第一歩は「自分の病気を受け入れること」です。病気を受け入れることができれば、治療をしっかり行い自分でコントロールできるようになっていきます。私は病気を受け入れるまではよくこんなことを言っていました。

・「私の気持ちなんて分からない」

・「普通に生きられるだけ羨ましい」

・「気の持ち用でどうにかなるならこんなに苦労しない」

・「なんで私がこんな病気にかかったの」

しかしこんなことを言っていても周りを悲しませるだけでした。そして何よりこの言葉を発する私が一番辛くて仕方ありませんでした。

なぜ私が病気を受け入れられるようになったのか?

それは周りのみんなの支えがあったからです。

実は私が双極性障害だと診断されるまでは、3年かかりました。

それまで2度うつ状態になりましたがホルモンバランスの崩れや軽いうつ病として治療しました。3度目のうつ状態の初期症状が出てきて、違う病院に行きやっと双極性障害に診断名が変わったのです。

だから私は2度もうつ状態に陥り、死にたい日々を送った経験があります。

1人暮らしをやめて実家に戻ってきましたが、うつ状態の時は家族とも話せませんでした。

でも誰かが傍にいるだけで安心していました。

友達からの連絡も10回に1回返せばかなり良い方でした。それでも友達はお見舞いに来ようとしてくれたり、連絡は返せる時だけでいいよと言ってくれたり、優しく見守っていてくれました。

そしてやっと双極性障害だと分かったときに友達に打ち明けると、泣いてくれたり、一緒に治療法を調べてくれたり、とても親身になってくれました。

本当に良い友達を持ったと思います。

まだまだ治療を始めたばかりですが、片道2時間半かけて会いに来てくれる友達や、仕事終わりにごはんに誘ってくれる友達も居て、私は1人じゃないし、病気でメソメソしている場合じゃないと思うようになりました。

そして最終的に私が病気で受け入れられるようになったのは周りのみんなの言葉です。

嬉しかった言葉をいくつか紹介します。

大学時代からの親友:「病気は関係ない。一生一緒に老いていくつもりだから。」

高校時代からの親友:「ドタキャンしても良いから会える日は会おう。」

大学時代の先輩:「もう頑張って明るくする必要はないよ。」

恋人:「俺がそばにいる。」

他にもたくさんありますが、私が病気を受け入れられたのは周りのみんなのおかげです。

双極性障害の治療は長期にわたるので、本人は本当に辛いです。

そんなときに離れずそばにいてあげる、それだけでも意味があります。

もし大切な人が双極性障害になってしまったら、何もしなくても良いのでただそばにいてあげてください。

そうすればきっと本人の力で這い上がってきます。

双極性障害は人生の終わりでなく、新たな人生の始まりです。

私も双極性障害と共に力強く生きていくつもりです。

もし同じ病気の方がいたら、一緒に頑張りましょう!