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オムツとプライド

祖父は昔ながらの頑固な爺さんでした。

プライドが高く、寡黙な人間でした。

祖父は60代の頃から癌を患い、肺や胃に転移や再発を繰り返しながら入退院を繰り返し、82歳で永眠しました。

亡くなる数ヶ月前には寝たきりになり、オムツを着用するようになりました。

しかしプライドの高い昔ながらの男の祖父は、オムツを着用するようになってからというもの、祖母以外の面会を拒否するようになり、負担は一気に祖父と同じく80代の祖母にのしかかるようになりました。

ギリギリまで、這ってでもトイレに行こうと祖父はオムツの着用を拒否していました。

抗癌剤の副作用か、嘔吐を繰り返すようにもなり、身体中が痛み苦痛に顔を歪めます。

私や父母が見舞いに行っても、無様な姿は見せまいと呻きながら手で必死に顔を隠し、帰れと激怒するようになりました。

癌は祖父の身体だけでなく、自尊心をも大きく傷つけ、祖母に老々介護という大きな負担を与えました。

オムツを着用するようになって数ヶ月で祖父は亡くなりました。

数ヶ月間辛い辛い思いをした祖父母を思うと胸が締め付けられる思いです。
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