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私の家は、祖父母とも一緒に暮らしているため大家族です。そのため、家族の内誰か1人でもインフルエンザなどの人に感染する病気になったりすると、たちまち家族全員に感染してしまいます。家族全員がそれぞれ生活リズムが違ったりするので、できる限り家族に移さないようにすることがとても大変です。また、病気になったときの正しい看病の仕方に悩んだこともあります。

家族全員が使うトイレやお風呂場などの共同の物には必ず消毒をしました。また、玄関や居間のドアノブにはビニール袋を被せて、インフルエンザが流行している時期は毎日取り替えるようにしています。これだけでもだいぶ家族全員に病気が移ってしまうことを防げるのですが、1番危険な食事の時間を特に気をつけることでより感染を防ぐことができました。それは、必ず食事の前には手洗いうがいをさせることと、病気になっている子のご飯は必ず別の食器で食べさせること、食べさせる時間をずらすことです。

家族の内誰かが病気になってしまったときは、常に一緒にいる時間が長い家族だからこそ協力をしてあげると良いです。もし、家族の誰かががんになり抗がん剤や放射線治療といった大変なことがあっても、この家族なら協力していけると思いました。

祖父は昔ながらの頑固な爺さんでした。

プライドが高く、寡黙な人間でした。

祖父は60代の頃から癌を患い、肺や胃に転移や再発を繰り返しながら入退院を繰り返し、82歳で永眠しました。

亡くなる数ヶ月前には寝たきりになり、オムツを着用するようになりました。

しかしプライドの高い昔ながらの男の祖父は、オムツを着用するようになってからというもの、祖母以外の面会を拒否するようになり、負担は一気に祖父と同じく80代の祖母にのしかかるようになりました。

ギリギリまで、這ってでもトイレに行こうと祖父はオムツの着用を拒否していました。

抗癌剤の副作用か、嘔吐を繰り返すようにもなり、身体中が痛み苦痛に顔を歪めます。

私や父母が見舞いに行っても、無様な姿は見せまいと呻きながら手で必死に顔を隠し、帰れと激怒するようになりました。

癌は祖父の身体だけでなく、自尊心をも大きく傷つけ、祖母に老々介護という大きな負担を与えました。

オムツを着用するようになって数ヶ月で祖父は亡くなりました。

数ヶ月間辛い辛い思いをした祖父母を思うと胸が締め付けられる思いです。
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